このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

宝珠寺の姫しだれ桜 & その周辺
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場所・佐賀県神埼町的

 姫しだれ桜の黄檗宗宝珠寺は、「ほうしょうじ」と読む。

 樹齢100年、樹高8m、幹回り1.2m、枝張り15mの堂々とした姿と年齢から、「姫」とは、ちょっと厚かましいが、県の名木・古木の指定を受けて、最近情報誌と旅行会社のおかげでヤケに有名となった。

 観光客は押し寄せるわ、カメラマンは境内に三脚をズボズボと立て回すわで、ライトアップはしたものの住職、内心は困った ?

 しかし、夜間みやびなお琴の音を桜に聞かせると、より美しく咲くようだと、親馬鹿チャンリンなところもある。

 後ろ、借景は土器山(別名八天山)で、この山が登ると面白い。

 宝珠寺のすぐ近く、小淵という集落に弥生時代の横穴式古墳を根っこに抱き込んだ大きな山桜がある。
 これも見事で21号線を背振へ向かって走っていればイヤでも目に飛び込んでくる。

 この21号線、春になると「さくら街道」に変身する。
 九年庵のそばの、仁比山神社も桜が咲くし、背振眼鏡橋(別に紹介した)へむかって2kmが花のトンネル状態になる。

 これまた宝珠寺のすぐ近く「水車の里」から城原川を渡れば、白角折(おしとり)神社の桜並木がある。
 この白角折神社、景行天皇の12年というから、まだ大和朝廷が定かでない頃のこんな話が伝えられている。

 日本武尊が熊襲征伐のため九州に来たとき、ここに軍を休めていたら、妖霧の中から突如として、錦の光が現れたので、この地を「朝日の里」と名付けたといういわれの場所であるそうな。

 いまでもこのあたりの地名は朝日という。
 貞観15年というから873年の神社正史に現れているというから、この神社の古さは並大抵のものではない。
 

 それにこの境内の楠、なんと樹齢千年でありながら、いまも成長しているという、とんでもないスタミナのある巨木なのである。

 樹高22m、根回り29.3mはまさにご神木の貫禄充分である。
 農作業をしていた地元の人が「宝珠寺よりこっちこっち」と教えてくれた。

 100年の桜と1000年の楠では、なるほど県天然記念物の楠の方が自慢のしがいはある。

 いずれにせよこのあたり、「ふる里駅長」の信条である「金を使わずに楽しむ」にはもってこいの場所である。ただし、花の時期に限ってだが・・・おすすめ。

 吉野ヶ里歴史公園の、西の信号を背振山の方へ向かう。これは神崎から来た三瀬神崎線21号線である。

 2kmほどで東西に走る地方道31号線の飯町の信号。北側の角にシェルのスタンドがある。

 そのまま北へ直進すると500mほどで長崎自動車道の下をくぐり抜け
すぐ右に宝珠寺への標識がある。

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