このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

黒木の大藤
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場所・福岡県八女郡黒木町 
            素盞鳴神社

 八女から矢部へ向かって、黒木町の出口にさしかかると、国道442号線の上が、とつぜん藤棚に覆われる。

 素盞鳴(すさのう)神社の境内から伸びる樹齢600年の大藤である。

 この藤は応永2年(1395)に征西将軍良成(よしなり)親王が植えたと言われている。

 その後、天正12年(1584)7月、 大友軍の兵火により焼損したり、更に文政4年(1821)正月には、黒木町の大火にあうなどもしたが、枯れることなく樹齢を保っている。

 昭和3年に国の天然記念物に指定された。
 素盞鳴命がなんで黒木に祀られているのかは分からない。

 もともと素盞鳴命は日の神である天照大神の弟であるが、この弟は大変な乱暴者で手がつけられなかった。

 素盞鳴命の悪さが原因で、天照大神に仕えていた機織女が死んでしまい、天照大神も怪我をした。

 この事件がきっかけで、 怒った天照大神が「もう二度と素盞鳴命の顔を見たくない」と「天の岩戸」に隠れてしまったのである・・・

 素盞鳴命はこの有名な神話の原因を作った主人公である。

 4月15日〜5月1日までの藤まつり期間中は 、国道から一つ北側の大きな通りに町内の出店や屋台が並んで大にぎわいとなる。

 グリーンピア八女や、霊厳寺をふくめ黒木町には、この「大藤」のおかげもあって年間50万人の観光客が訪れるという。  

 町の中にある城山には、黒木の城主であった源 助能(すけよし)の居城、猫尾城(別名黒木城)の跡がある。こちらは桜の公園になっている。

 また車で10分ほどの笠原には、慶応年間(1394〜1427)に、留学僧として派遣された周瑞禅師が、明からの帰りに茶を伝えたという霊巌寺がある。

 八女茶発祥の地として有名である。
 国道442号線で八女から矢部へと向かう。黒木の中心地を通過して、ほぼ町の出口あたり。笠原の霊巌寺へと分かれる信号の先にある。
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