このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

新西海橋
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場所・長崎県
     佐世保市/西海市


 2006年3月5日。西海パールラインの一部として新西海橋が開通した。

 西海パールラインは1999年から、佐世保市江上町〜針尾東町の2.2kmが供用されていたから、これで西彼市まで繋がったことになる。

 ハウステンボスや西海橋公園へのアクセス向上と、西海橋の渋滞緩和が目的というが、景観的には色使いが悪く、曇りの日には、「どこにあるのか分からない国土交通省色」である。

 初代の西海橋は、大村湾口の針尾瀬戸に1955年(昭和30年)架橋された固定式アーチ橋で、アーチ間216mは建設当時、東洋一。世界第3位であった。

 完成以来、アーチの美しさと、公園の桜、うず潮などの条件がそろっていて、長崎の一大観光地となった。

 自殺の名所としても有名になったため、のちに飛び込み防止のネットがつけられたほどである。
(写真・手前西海橋・奥が新西海橋)
 それに懲りたのか新西海橋は、二段式で上は車専用。一時停車も出来ない。

 歩道は車道の下にぶら下がっていて、両サイド全面を金網で囲ってあるから、動物園のオリの中を歩いているような錯覚に陥る。

 車道は
西海パールラインの一部だから、200円の通行料を取られるが、オリの歩道はタダ。

 ただし夜は閉鎖される。
 歩道橋の中央部に、強化ガラスで作った直径60cmの窓がある。

 うず潮を見るためだそうだが、ガラスがあると分かっていても、この上に立つと背筋に快感が走る。

 うず潮の見られる詳しい時間表が掲示してあって、うず潮を待っているのんきな観光客もいる。

 西海橋が架かっている針尾(伊ノ浦)の瀬戸は、佐世保、大村両湾の満潮、干潮の時間が、約3時間もずれるために潮の流れが速く、うず潮が起こる。

 潮の流れは最大で9ノット(時速約17キロ)うず潮の直径は、最大で10mにもなる。

 深く巻いては沈み、大きく浮かんでは消える大小のうず潮は、いつ見ても引き込まれそうで、いつまで見ても飽きないが、うず潮の起こらない穏やかな時間帯は、絶好の釣り場となる。
 50年経っても旧西海橋は美しく、新西海橋よりも凛として見える。

 それもそのはず、この橋の成功により1962年の 若戸大橋、1973年の関門大橋、本四架橋などが次々に作られていった。

 いうならば、日本の近代橋梁の元祖みたいな記念すべき橋である。
 九州高速長崎道の武雄JCTから西九州自動車道に入り大塔で下りる。(西九州自動車道はETCが使えない。料金が高い)

 国道213号線を南下し「江上」の信号から、
ハウステンボスの横を抜けて、国道202号線との交差点を左折すれば新西海橋を渡ることになる。

 しかし、新西海橋を新西海橋からは見れないから、タダの202号線を走って旧西海橋手前右の駐車場(タダ)に入れたほうがムダがない。

 距離的にもたいして変わらない。 
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