このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

関の尾の滝と甌穴群
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場所・宮崎県・都城市

 大滝・男滝・女滝の三つの滝がある。大滝は幅40m 高さ18mもあって「日本の滝100選」に指定されとる。

 滝のほうは水の豊富な梅雨の時期が見るのによかバッテン、逆に甌穴は水の少なか5月あたりのほうが、石が露出して見頃になる。

 関の尾の滝伝説
 今から600年前、時の都城城主北郷資忠(ほんごうすけただ)が家臣ば引き連れてここで月見の宴ばした。
 
 月に映える滝の美しさ、甌穴の不思議な水の流れに一行は満足しとった。

 この宴に庄内一の美女ていわれた18歳のお雪さんいうとが呼ばれ、殿様にお酌ばしたとやが、緊張のあまりに酒ばこぼしてしもうた。


 それば苦にしたお雪さんは宴の終わった後、滝つぼに身ば投げてしもうた。

 お雪の恋人 経幸(つねゆき)は、日夜悲嘆にくれて滝の上から声ば限りにお雪の名前ば呼び続けたとゲナ。そして、槍の穂先で岩に一首の歌ば刻み、そのままどこいったか、行方が分からんごとなってしうた、ていう。 その思いば込めた歌は・・・
 
書きおくも かたみとなれや 筆のあと
        また会うときの しるしなるらん

 この経幸の想いかどうかは分からんバッテン、名月の夜になるとクサ、滝つぼに朱塗りの盃が浮かんでくるとゲナ。

 恋人同士で来て、男滝・女滝に酒ば流すと必ずふたりは結ばれるていう言い伝えが残っとる。

 滝の上流に広がる甌穴は長さ600m 最大幅80m。

 約11万年前に形成された河床の、大きな溶結凝灰岩(ようけつぎょうかいがん)の割れ目にクサ、砂や石が入って、水の力と長い年月の浸蝕作用ででけあがったものていう。

 いまもこの浸食作用は進んどるゲナ。

 日本では、木曽川やこの庄内川の上流にもあるバッテン、こげん大規模なもんは珍しゅうて、フランスにあるポンデスールより大きかていうケン、まさに世界一タイ。

 大滝の前の吊り橋ば渡って。滝の左上への道ばたどれば、滝の上部にある甌穴群に行くことがでける。

 甌穴群一帯は公園化されとって、上流にある「潜り橋」まで川の両岸ば散策でけるごと、きれいに整備されとる。

 宮崎自動車道ば都城ICで下りて、都城市まで約8km南下する。

 都城市から県道2号線ば霧島市方向へ、日豊本線に沿うて走る。

 財部町から右折して町道ば北上する。

 都城から財部まで約6km、財部から関の尾まで約5km。


 
地図は
  JAFルートマップから転用

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