このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

由布川渓谷
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 場所・大分県別府市・由布市
 由布岳と鶴見岳の間にある猪の瀬戸(いのせと)ば源流にした由布川に、気の遠くなるごたあ年月ばかけて浸蝕され、でけたとが由布川渓谷タイ。別府市と由布市(挾間町)にまたがって、県道601号線沿いに深さ60mから100mの渓谷が12キロも続く。             撮影日・2008.6.27

 
 
椿入口から200m下ると

 椿入口の駐車場からは、ゆっくりした坂ば200m下って行く。

 ここが1番安全な入口バッテン、この坂、行きはよいよい帰りはきつい。

 約60万年前、中部九州の火山活動で噴き出した火砕流堆積物に覆われて、このあたりの台地がでけた。

 遡れば原因は阿蘇かも知れんし、その後に起こった由布岳、鶴見岳の噴火かも知れん。

 それは、由布川火砕流堆積物いうて、層の厚が最大200mに達し、推定体積が20立方キロていわれとる。

 20立方キロていわれても、どんくらいのもんか想像もつかん。

 大分県はその上に乗っとるていう訳よ。専門的には角閃石黒雲母(かくせんがん くろうんも) 流紋岩質軽石流(りゅうもんがんしつ かるいし)て云うらしかバッテン、素人にはなんのこっちゃ分からん。

 とにかく湿気があって涼しゅうして、森林浴とはまたちがう渓谷浴タイ。 

 猿渡入口の近くに
 小平吊り橋がある

 この吊橋は、夏だけ開けとる小平茶屋と、駐車場もあって立派かとバッテン、何のために作ったとか分からん。

 下からも見れんし、木が生い茂って下も見えん。

 渡れば展望所はあるとやけど、なあーも見えん展望所。

 猿渡入口からは
 狭い急な鉄階段で
 落ちていく感じ

 猿渡入口は急な金属製の階段ば利用して急降下することになる。
 つねに濡れとって滑りややすかし、老人と子供連れは危なか。

 危険バッテン、降りていかな渓谷の良さは味わえん。

 上に見えとるとが昭和3年にでけた「猿渡橋」ていう古か石橋。

 これだけのもんば浸蝕したっちゃケン、自然の力、時間の力ちゃ恐ろしか。

 河床まで降りてくれば、夏でもひんやりと冷たか。
 清流にはエノハが踊りよるケン、渓流釣りファンにはたまらんめえや。

 写真好きには格好の被写体が並んどるケン、これまた、たまらん。

 腰まである長靴ば履いて、流れの中にまで入って、頑張りよる人のおんなった。

 久しぶりに河鹿(かじか)の鳴き声ば聞いた。

 凝灰岩の岩肌ばすべり落ちる滝は全部で40数条。
 ふたつあるチョックストーン。

 大小100を越す深い淵など、自然が作った渓谷美は「東洋のチロル」て云われとるとゲナ。

 アルプス山脈のチロルと並べるとは、ちょっと大げさかバッテン、水成岩が侵食されてでけた、たまがるごと大きゆうて、そのくせやさしか岩肌の曲線が美しか。

 東洋のチロルはよかバッテン、説明板にチョックストーン(chock stone 岩場に挟まった石のこと)ばクサ、間違うてチェックストーンて書いちゃった。

 これは山好きでも間違うたまま使いよるもんの多かけど、観光課はまっと(もっと)勉強しとかな。

 大分自動車道ば湯布院ICで下りる。右折して湯布院の町中ば抜けたら「川上信号」で県道11号線に出る。

 別府方面へ道は登りになって由布岳の下ば通る。川上信号から約9kmの「鳥居信号」で鋭角に右折。約5kmで椿の集落。

 案内板に従って500mも下れば椿入口の駐車場(タダ)に着く。

 鳥居の信号で直角に右折して、志高湖・神楽女湖経由でも行けるバッテン、先で道が狭うなる。

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