このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

永国寺
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場所・熊本県人吉市
       土手町


 曹洞宗・蓮華山永国寺
 この寺の歴史は大変に古か。
 応永15年(1408)ていうケン、約550年も前にでけた寺ていう訳よ。

 改築された仁王門には身の丈2mもある木彫の仁王さんがにらみば利かしとんなる。

  二階には、梵鐘が架けられとるバッテン、だれでも撞いてよかちゅうもんじゃなか。

 山門の二階から眺めると人吉城の大手門跡が、真正面に見える。

 城の西ば守護するように配置されているとがよう分かる。

 この寺の境内には、何基かの層塔があるけど、この五重石塔は嘉禄3年(1227)4月24日の銘があってクサ、教育委員会によれば球磨地方で一番古かもんゲナ。

 寄進者は「大檀那・藤原■重」とあり、■の文字が不明バッテン、相良家初代長頼(ながより)の甥・頼重(よりしげ)ではなかろうかていうことになっとる。

 五重のはずが四重しかなか。しかも屋根と双輪はほかの石塔のものば持ってきて補完・合体しとるらしか。

 西南の役で敗れた西郷が、人吉に逃げ込み、一時この寺ば本陣としたこともあるゲナ。

 官軍の攻撃で寺は全壊しとるケン、そのドサクサで塔も壊れたとやろう。

 本堂の裏には、むかし幽霊が出たていう古池がある。

 白・ピンク・黄色の睡蓮が咲き乱れとった。
 
 特に黄色が多くてきれいやったが、残念ながら近づいては撮れんやった。

 この寺は、別名「ゆうれい寺」として有名ゲナ。

 本妻の嫉妬に悩んで球磨川に身ば投げた妾の幽霊がクサ、夜な夜な境内の池に現れた。

 寺ば創建した実底[じってい]和尚が、それば画に描いて幽霊に見せたところ・・・

 幽霊は自分の姿があまりにも醜っかとに驚き、以後現れんごとなっていう。

 その『ゆうれいの掛軸』が常時開帳されとると。

 人吉の観光ルートにも入っとって、拝観者が多か。観光バス用の駐車場もちゃーんと完備しとる。

 そうまでして、拝観料ば取らんところがよか。お寺はこうでなからないかん。

 福岡から九州自動車道ば人吉ICで下りる。

 市内に入ったら、人吉駅ば目指す。駅前通の人吉橋ば渡る。

 次の信号の直前ば右折して永国寺の駐車場に入る。

 八代から球磨川沿いに入ってくると、青井町信号ば右折して人吉橋を渡ればよか。(地図の赤線) 

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