このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

南蔵院篠栗新四国八十八カ所 1番札所
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場所・福岡県糟屋郡
      篠栗町城戸


 高野山真言宗別格本山・篠栗新四国草本寺・南蔵院。どうした長たらしか名前かいな。ただの南蔵院でよかと。

 初めは四畳の仮堂やったげなとい、今では、篠栗新四国のナンバーワンになって、たいしたもんタイ。

 J R篠栗線の駅名まで、城戸やったとば、城戸はちいそうして南蔵院前駅ゲナ。

 明治の初め、篠栗八十八カ所霊場が廃仏毀釈令で全部潰さないかんていうとき、村長の籐喜一郎が先頭に立って陳情しなった結果、和歌山高野山の南蔵院ば招聘してクサ、八十八カ所の堂宇も境内も、ぜーんぶ南蔵院の飛び地とするちゅうことで、やっとこっと当局から存続の許可ば取り付けなったとゲナ。

 そげな過去のことは知らんでも、布袋さんがニコニコして迎えてやんなった。

 高野山から晋山(しんざん・住職が就任すること)してきなった初代の林覚蓮さんが、一生懸命布教に勤めなって、苦労の末にやっと本堂のでけたとゲナ。

 いまの住職林覚乗師は三代目。ふつうは「親儲けだしゃあ、子楽する、孫は非人する」いうて、だいたい三代目が潰すもんバッテン、この三代目は積極経営で南蔵院ばここまで大きゅうさっしゃった。

 取引銀行から頼まれて買うたジャンボ宝くじが1億円に当たったり、運もあったろうバッテン、運も実力タイ。

 きっと、弘法大師さんが力ば貸しなったとに違いなか。

 その宝くじば置いとんなったとが大黒天で、それから宝くじの当たる大黒さん云うてクサ、お詣りの多なったゲナ。

 そやケン「大黒天のお札」ば、売りよんなる。お寺も商売上手でちゃっかりしとるバイ。

 宝くじ買うても当たらん、宝当神社に参っても当たらん、て、いいよるアンタ、いっぺん南蔵院の大黒さんば拝みに行ったらどげんじゃろうかい。

 平成7年(1995)には、十万体収容の納骨堂の前に、高さ11m、身長41m、重さ300トンのブロンズ製「釈迦涅槃蔵」ば完成させなった。

 自由の女神像とほぼいっしょで、涅槃蔵としては、なんと世界一ゲナ。

 これでまたお詣りの多なって、今では年間120万人もの人ば集める札所になっとる。

 「こらあもう、霊場というより観光地バイ」て云いよったら、お釈迦さんの薄目ば、ちょこっと開けて「そうタイ」てウインクしなった。

 福岡市内からやったら、都市高速ば粕屋ランプで下たら国道201号、あとはなーも考えんでただ一直線で篠栗。

 国道と八木山バイパスとが分かれる「篠栗」ていう信号も直進して2km。

 南蔵院前の横断信号ば右折すると、橋ば渡って突き当たりが南蔵院前駅。

 そのへんに駐車場はいっぱいある。時間関係なしで1回が200円。

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