このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

鵜殿の石仏群
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場所・佐賀県唐津市
       相知町


 高さ60mにもおよぶ岩窟に密教系の仏像が、大小約60体も彫られとる。

 

 文禄3年(1594)に書かれた鵜殿山平等寺の縁起によれば、弘法大師・空海さんがクサ、中国で密教ば学んで、大同元年(806)に帰朝しなったときここに立ち寄んなったていう。

 空海はここが「中国の霊域にも劣らんぐらいの法地バイ」いうて喜びなって、中央の岩壁に観音・阿弥陀・釈迦の三尊ば彫んなったとゲナ。

 そうこうしよんなったら、ある晩のこと、異形の者が忽然と現れて、岩壁一面にほかの諸仏ば一気に彫り上げて消えていったていう。

 いま、正面の岩窟に十一面観音。向かって左に持国天、右に不動明王と多聞天が残っとる。

 中でも最大の不動明王は、ユニークなタッチで彫り上げられとって面白か。

 写真・左が不動明王
    右は多聞天

 淳和天皇の天長年間(824〜834)、洞窟内に鵜殿山平等寺(うどのざんびょうどうじ)が作られ、以来、真言密教の法窟として信仰ば集めた。

 このあたりば治めとった松浦党の岸岳城主たちの、信仰も厚かったていう。

 バッテン、天文年間(1532〜1555)龍造寺との戦いで、大洞窟も崩されてしまい、いまは見る影もなか。

 崩落の怖れがあって、危険防止のため、大岩窟は鉄柱で補強したり、立入禁止個所が増えたりしとるとが哀しか。

 福岡から・都市高速→前原道路→カモメロードで唐津へ。
 国道204号に突き当たる「瀬田原」の信号で伊万里方面へ左折。

 3km南下した「川原橋」信号ば佐賀・相知方向へ左折。国道203号ば唐津線に沿って走る。

 川原橋から7km走った「山崎橋」の信号で右折すれば、あとは案内の標識が誘導しちゃんなる。

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