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一部のスキー場にはロープトゥという輸送施設があるのをご存知でしょうか?ロープトゥがリフトと大きく違うところは搬器がないことである。ではどうやって乗客を輸送してくれるのか…?ロープトゥの乗客は、回転している索条に直接つかまって索条の動きと共にゲレンデを登坂しながら、自分のスキー板で滑走するのである。こう書くと簡単そうであるが(慣れてしまえば実際も簡単だが) これが慣れないと意外と難しい 。ロープトゥ初心者は(かくいう筆者もやりましたが)定速で動くロープをいきなり掴んで上半身だけが前に行ってしまい、みごとその場でスッテンコロリンと転んでしまうのである。
それにしても、このロープトゥの実態は実に謎めいている。鉄道事業法では搬器のない輸送施設は鉄道事業法の対象外とされることから、実際いくつのロープトゥが日本中に存在しているのか全く実態がつかめない。近年スキー場の大型化が進み明らかにその数は減っていると思われるが、地方のロコスキー場にはまだまだ数多く存在しているようである。また、平成9年版の鉄道要覧(特殊索道が甲〜丙種まで分類されていた最後の版です)には搬器のあるスキートゥーとして丙種特殊索道(Tバー、Jバー、シュレップなど)がちょうど40線掲載されている。ぜひともこれらが存在しているうちに訪れたいものである。
なお、写真は夏場の天元台スキー場のロープトゥです。この時期、他のリフトは全て夏山リフトとして運転されていますが、ロープトゥだけはそういうわけにもいかず、ひっそりと雪が降り積もるシーズンを待っています。
(’01年09月02日取材)
天元台高原スキー場:http://www2.ocn.ne.jp/~alb/
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