このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
「フラワーリフト」から「フラワーエスカー」へ
昭和43年から正面入口の大階段横に設置されて
いたのが,「花と緑の遊園地」のシンボル、右写真の
「フラワーリフト」です。
ところが、「フラワーリフト」には、色々と問題点があ
りました。
①幼児や高齢者には利用が困難
②天候による中止があること
③搬送能力が充分でないこと
私、個人的には有料だったこと・・・(ごめんなさい)
そして、昭和62年3月に「蘭・世界大博覧会」の開催
が決定いたしました。
「蘭・世界大博覧会」では、大量の入園者が想定され
ていたこともあり、誰でも利用できて、搬送能力の大
きい輸送設備が必要となり、検討された結果
「エスカレーター」が設置されることになりました。
そして、「蘭・世界大博覧会」開催を目前とした
昭和62年2月5日に竣工したのが、「フラワーエスカー」です。
この「フラワーエスカー」は、当時、屋外型としては日本一の
長さを誇りました。
長さ47メートル(上下総延長では、約88メートル)
傾斜角度は25度(通常は30度)で、利用者に恐怖心を与え
ないよう配慮されているなどの特徴があり、新聞・テレビ等でも
大々的に放送されました。
また、遊園の新名物として、その愛称についても一般公募に
よる方法をとりました。
応募数は、軽く1000通を超し、「フラワーエスカー」と決定して
います。
営業開始以来、入園者の評判もよく、大階段を利用する人は
ごく一部となり、向ヶ丘遊園の名声を高めることになりました。
特に、「蘭・世界大博覧会」においては、期待どおりの能力を
発揮して、大量の利用客をよどみなくさばくことができました。
「関係者談」
計画・工事にあたっては、長く同園の顔として親しまれていた
花と緑のイメージを演出されるために、機能性の追及だけで
なく、周辺の景観にマッチさせること、営業中の工事であった
ため、利用客の導線を確保することに苦心したとのことである。
「フラワーエスカー」は、遊園が閉園する2002年3月31日までの
15年間、来園者の方々を運び続けました。
そして、その姿は、今も花の大階段の脇に残しています。
そして、今年も「フラワーエスカー」の周りに、綺麗な桜が満開
となりました。
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