このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

庚申搭(こうじんとう)探索
平成9年まで、ばら苑の西側の崖の上に「庚申搭(こうじんとう)」がありました。
平成9年には、その場所を移動し、現在、妙楽寺(長尾山)に移設されています。

このコーナーでは、その「庚申搭」の歴史と、著者の妙楽寺への探索レポートです。

まず最初に庚申搭の歴史(お勉強)から
    (向ヶ丘遊園小史から抜粋させていただきました。)

ばら苑西側の崖の上に「村内安全 明治15年5月4日」と彫られた庚申搭と、
「小田急有志 昭和14年1月建之」と彫られた石碑がある。
現在、向ヶ丘遊園が管理しているが、古老の鈴木氏によると、雪ケ坂在住の
故・鈴木徳治氏が管理にあたっていたもので、搭の付近30坪は長尾山妙楽寺
の所有だから、寺と関連があったのだろう。
庚申搭は、青面金剛(庚申)を祭ったもので、大ていは三猿の形を刻んだ石塔
である。庚申祭りは庚申会、あるいは庚申待と言い、庚申の夜、仏家では
帝釈天および青面金剛を、神道では猿田彦を祭って、一晩寝ずに徹夜する。
その夜眠ると、人の体内にいる三尸(さんし)という虫が人の眠りに乗じてその人
の罪を上帝に告げるとも、また三尸が人の命を縮めるともいわれていた。
そのため、日頃から人の悪いところを見聞きしないようにと、見ざる、聞かざる、
言わざるの三猿を彫って祭ったり、庚申の日には三尸が天に行かないように
寝ずにお祭りしたのである。
これは、中国の道教の守、庚申に由来する禁忌で、我が国には平安時代に
伝わり、江戸時代に盛んになった。
庚申搭は、同期に道しるべの役割を果たしていたようである。

この写真は、ばら苑西側にあった時の庚申搭の姿です

それでは、庚申搭の探索の旅に出かけましょう!

庚申搭は、妙楽寺にあります。

天台宗 妙楽寺   http://www.noborito.info/shisetsu/shisetsu003.html  
川崎市多摩区長尾3-9-3 tel 044-922-3653
○小田急線「登戸駅」から市営バス登05系統「菅生車庫」行で「五所塚」下車、徒歩15分
○JR南武線久地駅より徒歩20

 駐車場 普通車10台 無料

① ここが、妙楽寺の正面です。

② 参道をまっすぐ進みます

参道の右側にある「文化財」の説明看板

③ 山門です

山門には、「長尾山」とあります

④ 門には入らず、左へと進みます

⑤ 板張りの塀にそって進んでいくと

⑥ 板塀の途切れた右手に「庚申搭」「石碑」、これです!

「庚申」

明治拾五年四月

かなり状態は悪く、後ろは崩れて無くなっています。また、明治15年4月の「月」がないところをみると、
下の方が欠損していると思われます。

石碑

小田急有志

見ざる、聞かざる、言わざる

ひっそりと・・・静かに、のんびりと

最後に、妙楽寺(山門中)と、天台宗の説明板

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