このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

向ヶ丘遊園関係者 殿

2002年3月31日の閉園の日まで75年間もの長きにわたり「向ヶ丘遊園」を営んでいただいた「小田急電鉄様」および「関係者の皆様」に対し、心から感謝申しあげます。

私にとって「向ヶ丘遊園」は記憶があるだけでも約30年のお付き合いです。私の子供も既に高校生と中学生となり、この二人にしてみれば、「向ヶ丘遊園」は休日の学校のような存在でありました。それだけ休日の度に通い続けたのです。私達夫婦にとっても「向ヶ丘遊園」は子育ての貴重な存在であり、「想い出」が山ほど詰まった特別な存在でした。

今、考えますと自分が「入園招待券」でいつも通い続け、弁当持参で「ばら園」や「夏のプール」などで子育てをしたことに責任が無いとは言えません。ある程度子供が大きくなってからは、少々営業に貢献していたのかもしれませんが、比率的にはとても適うものではないでしょう。その結果が「閉園」までの終わりある旅だったと改めて感じます。私達は、平々凡々と「向ヶ丘遊園」で子育てをし、関係者の皆様は日々、業績と戦いながら2002年3月31日をむかえてしまったのですね。

「閉園」にたいして、誰も誰に対しても責める資格はありません。私達には数々の想い出が残りました。それに比べ、営利を目的とする企業の宿命により、75年間守り続けた「向ヶ丘遊園閉園」への路を決断されたことは苦肉の決断だったとおもいます。

「想い出」をありがとうございました。私達の心の中で「向ヶ丘遊園」は今だ営業中です。

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