このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2014年
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円覚寺
〜菅江真澄の道〜
深浦町深浦字浜町に円覚寺という寺がある。
円覚寺山門
円覚寺(
真言宗
醍醐派)
本寺は大同2年(807年)に
坂上田村麻呂
が聖徳太子作十一面観音像を安置し、創建したと伝えられる。貞観10年(868年)に円覚法印により再興され、その後、豪族や弘前歴代藩主の厚い庇護を受けていたことが文献等に記されている。
海上交易が盛んになると海上の安全を祈願する船乗りが数多く参詣し、船絵馬や髷額を奉納して澗口観音として信仰を集めた。これらは室町時代初期の作と言われる薬師堂内厨子とともに国の文化財に指定されている。
深浦町教育委員会
菅江真澄
の道(春光山圓覚寺)
春光山圓覚寺(「深浦の観音様」「澗口の観音」)寛政8年(1796年)7月16日、椿山見物に出立する真澄は、「飛騨の工等が建て」たお堂を拝観する(「外ヶ浜奇勝」)。これが現在国重文指定「薬師堂内厨子」。
寛政9年(1797年)2月10日(「つがるのおち」)、この寺で語り暮らした真澄は、「春雪にふり埋れたる雪の梢」を眺めて次の一首を詠む。
木々の芽も春の光のやまのはは花とみゆきの霧も長閑かさ
円覚寺本堂
昭和19年(1944年)、
太宰治
は円覚寺のことを書いている。
駅からまつすぐに一本路をとほつて、町のはづれに、円覚寺の仁王門がある。この寺の薬師堂は、国宝に指定せられてゐるといふ。私は、それにおまゐりして、もうこれで、この深浦から引上げようかと思つた。完成されてゐる町は、また旅人に、わびしい感じを与へるものだ。
『津軽』
リゾートしらかみ
3号「青池」に乗る。
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