このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
石田波郷の句碑
百日紅ごくごく水を呑むばかり
東広島市高屋町に
「賀茂カントリークラブ」
(HP)がある。
昭和47年(1972年)7月10日、株式会社「賀茂カントリークラブ」創立。初代社長は森繁久彌。
長嶋茂雄や王貞治も会社設立メンバーに参加したそうだ。
長男森繁泉も賀茂カントリークラブ社長をしていた。
平成11年(1999年)1月23日、森繁泉は58歳で死去。次男森繁建
(たつる)
が後継社長となる。
「賀茂カントリークラブ」の玄関右手に百日紅の木があった。
平成14年(2002年)6月、百日紅を世田谷区森繁邸より移植する。
百日紅の木の下に石田波郷の句碑があった。
百日紅ごくごく水を呑むばかり
『鶴の眼』収録の句である。
昭和14、5年頃の作。非常に簡明な句である。鮮烈な味感を蔵する。百日紅は7月頃から遅れては10月までもだらだらと咲きつづけるが、この句は凌霄花
(のうぜんかずら)
が燃える盛夏、人も犬も鼠も暑熱にあえぎ渇するころ、とびつくやうに水をとつて咽喉あらあらしくごくごくと水を呑む折、ふと眼中にうつる紅い花である。「ばかり」が他の想念を一切拒否してゐる。
『波郷句自解』
平成16年(2004年)8月、句碑建立。森繁久彌書。
平成21年(2009年)11月10日、森繁久彌は96歳で没。
石田波郷の句碑は「賀茂カントリークラブ」でも、あまり知られてないようだ。
百日紅の花
石田波郷の句碑
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