このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
西郷隆盛ゆかりの地
西郷隆盛生誕地
鹿児島市加治屋町に「西郷隆盛生誕地」がある。
時代をにらんだウドメサア
—身体も心も目玉も大きかった西郷さん—
「大きくたたけば大きく鳴る。小さくたたけば小さく鳴る」と土佐の
坂本龍馬
を驚かせた薩摩の「ウドメサア」(目の大きな人のこと)西郷隆盛の器量の大きさは、彼が生まれ育った下加治屋町の郷中教育によって培われたといわれています。
文政10年(1827年)西郷は下級武士の家の7人兄弟の長男として誕生(海軍大臣を勤めた従道は三男)。貧しい生活の中で藩校造士館に通い、次第に下加治屋町郷中の少年たちのリーダーとして頭角を現します。鹿児島の街には独特の若者組織があり、町毎に区切られた郷中という単位で少年たちが集まり、厳しくしつけられるのです。
西郷は13歳のとき、右腕を負傷し武芸はあきらめましたが、その分勉学に励み、二才頭
(にせがしら)
として郷中の仲間の人望を集めました。西郷の指導者としての有能さは、この郷中から多くの偉人が育ったことからもうかがえます。
17歳で郡方書役助という地方役人となり、農村を回り、農政についての意見をまとめました。これが後に英明藩主といわれた島津斉彬の目にとまり、やがて日本を舞台に活躍する足掛かりとなったのです。
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