このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

室生犀星のゆかり地
indexにもどる

室生犀星の文学碑

金沢市千日町に雨宝院という寺がある。


雨宝院


室生犀星生い立ちの寺である。

 明治22年(1889年)8月1日、室生犀星は小畠弥左衛門吉種とハルの子として生まれ、生後ほどなく雨宝院の住職室生真乗と内縁関係にあった赤井ハツにもらわれ、ハツの私生児として届けられた。

雨宝院の前に室生犀星の文学碑があった。


「性に眼覚める頃」(大正8年10月)

室生犀星

 この犀川の上流は、大日山という白山の峰つづきで、水は四季ともに澄み透って、瀬にはことに美しい音があるといわれていた。私は手桶を澄んだ瀬につき込んで、いつも、朝の一番水を汲むのであった。上流の山々の峰うしろに、どっしりと聳えている飛騨の連峰を靄の中に眺めながら、新しい手桶の水を幾度となく汲み換えたりした。

犀川


室生犀星のゆかり地



このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください