このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
い佐ゝらは雪見爾こ路ふ處まて
京都市左京区岩倉上蔵町に大雲寺という寺がある。
天台宗寺門派の寺である。
天禄2年(971年)、円融天皇勅願寺として創建。
本尊は行基菩薩作十一面観音。
『源氏物語』の舞台として登場する。
すこし立ち出でつつ見わたしたまへば、高き所にて、ここかしこ、僧坊どもあらはに見おろさるる、ただこのつづら折の下に、同じ小柴なれど、うるはしうしわたして、きよげなる屋、廊などつづけて、木立いとよしあるは、「何人の住むにか」と問ひたまへば、御供なる人、「これなん、なにがし僧都のこの二年籠りはべる方にはべるなる」、「心恥づかしき人住むなる所にこそあなれ。あやしうも、あまりやつしけるかな、聞きもこそすれ」などのたまふ。
『源氏物語』(若紫)
昭和60年、「不二房」旧地の現在地に移転した。
大雲寺に芭蕉の句碑があった。
い佐ゝらは雪見爾こ路ふ處まて
出典は
『花摘』
(其角著)。
貞亨4年(1687年)、『笈の小文』の旅の途中、名古屋の風月堂で詠まれた句である。芭蕉44歳の時のこと。
天明4年(1784年)10月12日、建立。
上部が一部欠けている。
芭蕉の句碑
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