このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
「芭蕉句碑」
一夜寝て寒さくらへむ草の庵
沼田市白沢町尾合に「尾合下」バス停がある。
「尾合下」バス停に「芭蕉」と書かれた句碑があった。
一夜寝て寒さくらへむ草の庵
出典は
『芭蕉翁句解参考』
(何丸著)。
「
何某安適のぬし、牛嶋に閑居しけるを
」前書きがある。
一般に
存疑
の句とされる。
『はせをつか』
(楓幻亜編)に収録されている。
文久2年(1862年)、鶴淵柳祖總連社中建立。無満書。
無満88歳の時である。
無満
は通称籐右衛門。蓼園。
安永3年(1774年)3月4日、上小出村(現前橋市上小出町)に生まれる。
元治元年(1864)10月29日、90歳で没。
柳祖は鶴淵柳糸の俳号。
文化10年(1813年)、白沢村尾合に生まれる。
利根郡白沢村尾合の鶴淵螢光氏屋敷入口に立つ、六尺に三尺三寸の大句碑。野石の一部を刻字面だけみがいたところに趣きがある。無満八十九歳書で鶴淵柳祖總連社中建立、年代は明記してないが、文久二年ごろと見てよい。無満は前橋在住の宗匠だが、柳祖と特別の交渉があったので、円熟の極に達した年配だけに書は申分ない出来。ただ字配りに多少の難はある。山国にはことに好適の句だが、果して芭蕉句かどうかは判然しない。
『上毛芭蕉塚』(本多夏彦著)
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