このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

芭蕉の句碑


しはらくは花のうへなる月夜かな

滑川市神明町の県道1号富山魚津線沿いに櫟原神社がある。


櫟原神社


櫟原(いちはら)神社は 延喜式内社

「延喜式神名帳」に「櫟原神社 越中国 新川郡鎮座」とある。

櫟原神社に芭蕉の句碑があった。


しはらくは花のうへなる月夜かな

安政2年(1855年)10月、建立。

しばらくは花の上なる月夜かな   卓丈□書

 しばらくの間だけ、咲き誇る花の上に月が照っている。やがて月は傾き、この美しい景色を楽しむことができなくなってしまう、という意味。

 この句は、松尾芭蕉が元禄4年(1691年)に詠んだ句である。碑の裏面には「安政二乙卯年初冬 発起 孤松庵如青・迎月亭東邱・閑時庵呉橋 時雨斉六窓・石工当初久兵衛」と刻まれており、安政2年(1855年)に如青ら4名が発起人となり建立したことが分かる。碑の文字は、金沢の俳人卓丈の筆になるものである。

 数ある芭蕉の句の中で、なぜこの1句を石碑に刻んだのかについては、明らかではないが、今もなお、大切に保存されている句碑である。

滑川市教育委員会

『蕉翁句集』 (土芳編)には「貞享五辰ノとし」とある。

卓丈は大橋氏。 梅室 の門人。

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