このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
名月にふもとのきりや田の曇り
山梨市牧丘町倉科に黒戸奈神社がある。
黒戸奈神社
延喜式内社
である。
黒戸奈神社に芭蕉の句碑があった。
名月にふもとのきりや田の曇り
出典は
『続猿蓑』
(沾圃編)。
元禄7年(1694年)8月15日、伊賀上野
「無名庵」
で月見の宴を催した時の句。
明治15年(1882年)晩秋、建立。
黒戸奈神社本殿
黒戸奈神社(倉科)
大字倉科の総鎮守社で、素盞鳴尊を祭神とす。神社の創立は明らかではないが、大宝2年(702年)勅願により創建と云う。国家安泰、五穀豊饒、万民幸福の祈願所とされ、甲斐国志に「唐土大明神」とあり御朱印神領2石8斗なり。
本殿は一間社流れ造り桧皮葺にて、身舎は円柱、正面に両開き板唐戸、三方板壁にて高欄付の縁をめぐらす。向拝は面取角柱にて繋虹梁は用いない。屋根は箱棟にて正面に3つ両側に各1徳川の紋章を付け徳川氏の神領寄進を示す。裏側に武田花菱2つを付す。
境内には諏訪、蚕神、愛宕、白山、稲荷、厳島、玉寄、庖瘡、子安、道祖神、天神の各社を併祀する。
武田氏のころは戦勝祈願所とされ、永禄7年(1564年)7月馬場美濃守信春寄進と伝える御神鏡を存す。
「鼓川波の白ゆう打ちかけて、音も名に立つ黒戸奈の宮」の古歌あり。例祭は毎年4月12日でこの神社で奉納される太々神楽は町指定の民俗文化財なり。
牧丘町教育委員会
2005年3月22日、牧丘町は山梨市・三富村と合併し、山梨市となった。
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