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芭蕉の句碑
疑ふなうしほの華も浦の春
玉名市大浜町に観喜寺跡がある。
華蔵山観喜寺は、京都臨済宗南禅寺の末寺として室町時代中期の永享7年(1435年)にこの地に開基された。
寛文6年(1666年)になって釈為妙智が再興したが、明治7年(1874年)廃仏毀釈により再び廃寺となった。
観喜寺跡に天満宮‥宇田天神がある。
上町の宮座である。
天満宮の傍らに芭蕉の句碑があった。
疑ふなうしほの華も浦の春
出典は
『いつを昔』
(其角編)。
元禄2年(1689年)春、芭蕉46歳の句。
「
二見の図を拝み侍りて
」と前書きがある。
「うたがふ」「潮」「浦」と頭韻を踏む。
碑陰に「
筑紫行の杖を翠江亭にとゝめし折叟査坊書之
」とある。
文政9年(1826年)3月12日、翠江亭葦明建立。叟査坊筆。
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