このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
芭蕉の句碑
つゝしいけてその蔭に干鱈さく女
湖南市石部西に真明寺という寺がある。
青木山真明寺
浄土宗
の寺である。
真明寺に芭蕉の句碑があった。
つゝしいけてその蔭に干鱈さく女
六・八・五の破調である。
出典は
『泊船集』
。「
昼の休らひとて旅店に腰を懸て
」と前書きがある。
『熱田三歌仙』
には「
旅店即興
」とある。
貞享2年(1865年)、『野ざらし紀行』の旅の途中で詠まれた句。
山つつじがいけられているそばで、宿場の女性が昼飯のおかずにでもするのか、干した鱈を手でさいておられる。
寛政8年(1796年)7月、石部躑躅社建立。
石部躑躅社は真明寺に芭蕉の位牌を供えておいたそうだ。
芭蕉桃青法師
法師者伊賀人。藤堂氏家臣也。初名松尾甚七郎宗房。遁世遊於俳諧。号風蘿坊。意為一家宗。元禄七年甲戌十月十二日。寂於大坂。年五十有二
寛政八年丙辰秋七月。造立石碑於青木山真明寺院。収月供及地面料
施主 石部躑躅社中
何故か「年五十有二」とある。
当時、石部の俳人に服部亀渕、平松には代官奥村亜渓、その妻志宇がいた。
文黎
亀渕
石部
服部此母
亜渓
平松村
奥村俊治
周女
『名録帖』
(文通帖)
西照寺
に奥村亜渓と妻志宇の句碑がある。
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