このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
牧水歌碑
霧島いわさきホテル
霧島市牧園町高千穂の県道1号小林えびの高原牧園線沿いに林田温泉
「霧島いわさきホテル」
(HP)がある。
「霧島いわさきホテル」の玄関前右手に若山牧水の歌碑があった。
有明の月は冴えつつ霧島のやまの谷間に霧たちわたる
大正14年(1925年)12月2日、牧水は栄之尾温泉に泊まった。
霧島山栄之尾温泉にて、同所は海抜九百米の山腹に在り、同二、三日
見おろせば霧島山の山すその野辺のひろきになびく朝雲
明方の月は冴えつつ霧島の山の谷間に霧たちわたる
『黒松』
栄之尾温泉は廃業。現在は「霧島いわさきホテル」が管理している。
『牧水歌碑めぐり』(大悟法利雄著)によれば、6番目の牧水碑である。
竣工したのは昭和十六年で、十月十二日に除幕式が行なわれた。位置は栄之尾温泉の入口、碑石は県内伊敷産で高さ二メートルばかり、歌は大正十四年の時にそこで作ったものである。
有明の月は冴えつつ霧島のやまの谷間に霧たちわたる
この歌、歌集『黒松』では初句「有明の」が「明方の」となっているが、それは後に推敲されてそうなったもので、原作はこうだった。声調も堂々としているが、作歌当時、半切に書いたその筆蹟がまたことに堂々としていて、大へん感じのよい歌碑である。
ところが、戦後栄之尾温泉が旅館をやめてしまったため、歌碑はおい繁る草叢に半ば埋もれてしまい、それでは惜しいということになり、林田温泉の社長が費用を出してその温泉に移し、今日に至っている。
平成6年(1994年)1月、この歌の碑は
えびの市立図書館
にも建立された。
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