このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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牧水歌碑

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県道55号中之条草津線

長野原から国道292号で草津に向かう途中で県道55号中之条草津線に入る。


県道55号中之条草津線には若山牧水の歌碑が数多くある。


みなかみ紀行「枯野の旅」より

散れる葉のもみぢの色はまだ褪せず埋めてぞをるりんだうの花を

平成8年10月吉日と書いてあったから、比較的新しい。

 大正11年(1922年)10月19日、牧水は 『みなかみ紀行』 の旅で草津から沢渡温泉に向かう途中この路を通ったが、この歌は『みなかみ紀行』に出てこない。

 10月20日、牧水は暮坂峠を越える時「 枯野の旅 」を詠んだが、「枯野の旅」は詩である。

 この歌は牧水の第14歌集『山桜の歌』に収録されている。『山桜の歌』 には大正10年(1923年)正月より同11年12月に到るまで全2年間に詠んだ歌が収めてある。

 『若山牧水歌碑インデックス』(榎本尚美・篁子共著)によれば、207番目の牧水碑である。

   落葉と竜胆花

つづらをりはるけき山路登るとて路に見てゆくりんだうの花
うららかに峰は晴れたれわが登る山そばみちの路のゆくてに
踏みゆくよ上はかわきて下しめる山そばみちの深き落葉を
なかにありてくれなゐ深きこの落葉かへでにぞある踏み踏みてゆくに
散れる葉のもみぢの色はまだ褪せず埋めてぞをるりんだうの花を
さびしさよ落葉がくれに咲きてをる深山りんだう の濃むらさきの花
摘みとりて見ればいよいよ紫のいろの澄みたるりんだうの花
越ゆる人まれにしあれば石出でて荒き山路のりんだうの花
笹原の笹の葉かげに咲き出でて色あはつけきりんだうの花

御山竜胆(おやまりんどう)


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