このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
今年の旅日記
優佳良織工芸館
〜山頭火の句碑〜
旭川市南が丘の市内を見下ろす丘に北海道伝統美術工芸村がある。
入口に蓮華躑躅が咲いていた。
雪の美術館
平成3年(1991年)5月26日、開館。
結婚式場として利用されるようだ。
雪の美術館の向かいに優佳良織工芸館がある。
昭和55年(1980年)5月、染織作家木内綾により優佳良織工芸館開館。
平成2年(1990年)10月11日、
種田山頭火の句碑
寄贈。
平成18年(2006)11月5日、木内綾は82歳で死去。
平成28年(2016年)11月13日、優佳良織工芸館館長木内和博は70歳で死去。12月12日、破産手続開始。
種田山頭火の句碑
春風の水音の何を織るのか
雪ふれば雪を觀てゐる私です
「
春風の
」の出典は
『旅日記』昭和十四年
。
昭和14年(1939年)5月6日、木曽の福島町で詠まれた句。
「
雪ふれば
」の出典は『其中日記(八)』。
昭和10年(1935年)2月9日、徳山(現在の周南市)の久保白船宅で詠まれた句。
句碑も破産管財人の管理物件。
木内さんの優佳良織に魅了されて廿年。折しも放浪漂泊の俳人種田山頭火没して半百年、その機織の句と雪の名吟を刻み懐古の意を籠めて工藝館に貽る。
優佳良織工芸館の庭には宮柊二歌碑「
大雪山の老いたるきつね毛の白くかはりてひとり径をゆくとふ
」があったようだ。
ライラックが咲いていた。
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