このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

『奥の細道』   〜東北〜


遺跡 鬼かけ橋

鶴岡市堅苔沢(かたのりざわ)の国道7号(羽州浜街道)沿いに堅苔沢公民館がある。

堅苔沢公民館の国道7号沿いに「遺跡 鬼かけ橋」の碑があった。

奥の細道

遺跡 鬼かけ橋


元禄2年俳聖芭蕉は奥の細道の途次この地を通った。同伴曽良の随行日記に、「六月甘六日晴…潟苔沢ノ辺二鬼かけ橋・立岩、色々ノ岩組景地有…」と記されているが、長く学界の謎だった「鬼かけ橋」の所在がここカケハシの地にあったと断定されたのは昭和46年であった。然し平成元年に及び数々の史料・絵図面が出現し、この地の北600米の地に長さ6間巾9尺高さ1丈の巨大な自然の岩組で、海に突出していた街道の難所だったことが判明した。ただこの「鬼かけ橋」は元禄16年の地震で崩壊したが多くの古文書に記されている名所であった。

平成14年カケハシ地点工事の為対岸のこの地に移設、碑文を再度改め永くこれを記録し保存する。

   平成14年9月1日

堅苔沢自治会

○廿六日 晴。大山ヲ立。酒田より浜中へ五リ近し。浜中ヨリ大山へ三リ近し。大山より三瀬へ三里十六丁、難所也。三瀬より温海へ三リ半。此内、小波渡・大波渡・潟苔沢ノ辺ニ鬼かけ橋・立岩、色々ノ岩組景地有。未ノ尅、温海ニ着。鈴木所左衛門宅ニ宿。弥三良添状有。少手前 より小雨ス。及暮、大雨。夜中、不止。

『曾良随行日記』

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