このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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万葉の歌碑
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海南駅高架下

JR紀勢本線海南駅下車

。 藤白神社に向かうと、高架下に万葉の歌碑があった。


紀伊の海の名高の浦に寄する波音高きかも逢はぬ子ゆゑに

作者不明 万葉集巻11−2730
「紀伊国の海の名高の浦に寄せる波のように、人の噂の高いことだなあ。まだ逢ってもいないあの娘との間に噂がたってしまったことよ」

 名高の浦とはかつて海南市名高にあった浜で、万葉時代(約1300年前)にはこの歌碑が建っているあたりが海岸線で、ここより遠浅の海が広がり、潮が引くと干潟となりそれに由来して日方という地名がついた。

 名高の浦の波の音が高いのと、名高という地名に浮名が高く立つという意味も含め、まだ逢ってもいない女性との噂が立ってしまったことを嘆く歌である。

 万葉集にはこの歌を含め、名高の浦を詠んだ歌が4首収められている。

   揮毫・解説 佐々木政一(海南市民病院副院長)
   平成13年9月吉日建立
   創立40周年記念事業
   海南ライオンズクラブ

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