このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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新年の旅日記

別所温泉「大湯」〜木曾義仲〜
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上田から上田電鉄別所線で別所温泉へ。

別所温泉に 外湯「大湯」 がある。


木曾義仲 ゆかりの葵の湯


葵と義仲


木曽の冠者義仲は、正月すゑから信濃の別所温泉へ療養に來てゐた。

彼の陣所、依田はこの別所や上田平などをふくむ塩田ノ庄のすぐ隣り村なのである。

「葵もうこゝも飽いたであろ」

「いいえ飽くどころか、殿とこうして居るならば、いつ迄もと願うてをります」……略……

御湯屋は俄ぶしんだが木の香も新しく湯は湯槽(ゆぶね)にあふれて清々(すがすが)と流れてゐる。

この建物さへ、彼女に療養させるため、義仲が、急に命じて造らせたものである。……略……

吉川英治著「新平家物語」巻十三より



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