このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
少林寺
〜「三翁碑」〜
岡山市中区国富に少林寺という寺がある。
国富山少林寺
臨済宗妙心寺派
の寺である。
播州赤穂城主松平右近大夫輝興菩提所である。輝興は池田輝政の第8子で、赤穂に長松山盛岩寺を建立している。これが少林寺の前身で、万治3年(1660年)、輝興は37才で岡山に於いて病没し、現在の少林寺に葬られた。その時盛岩寺も此の地に移され国富山少林寺と改められた。
本尊は観世音菩薩、開祖は法隣和尚である。
境内には岡山藩筆頭家老・伊木田忠澄公(三猿斎)の墓所とそして操山を借景とする遠州流の庭園があり、(築庭元禄12年)三猿堂が設けられている。
なお境内にあった羅漢堂は、昭和14年に惜しくも焼失した。
岡山市観光協会
境内に「三翁碑」があった。
芭 蕉 翁
右側面に「
獅子老人
」、左側面に「
先師廬元
」と刻まれている。
天明6年(1786年)3月12日、建立。
西村燕々の『吉備俳諧略史』に「
鳳明社白翁、東山少林寺に三翁(芭蕉、
支考
、
廬元
)碑を建つ
」とある。
西村燕々の句碑もあった。
松の空冷けく青ミ蝉しぐれ
昭和10年(1935年)、俳誌唐辛子が西村燕々華甲寿記念に建立。「華甲」は還暦のこと。
明治8年(1875年)8月31日、西村燕々は滋賀県に生まれる。本名繁次郎。
昭和5年(1930年)、俳誌『唐辛子』の選者となり、のち主宰した。
昭和16(1941年)、『吉備俳諧略史』刊。
昭和31年(1956年)10月30日、81歳で没。
遠州流の庭園
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