このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
昔の温泉
甲子温泉「旅館大黒屋」
東北自動車道で黒川を越えて、白河に入る。白河ICから国道4号を通って、国道289号を行く。新甲子温泉を過ぎて、幾つもトンネルを抜けると、甲子温泉がある。国道289号は甲子温泉で途切れている。
至徳元年(1384年)州安和尚が発見したといわれているそうだ。その年がちょうど甲子にあたったことから甲子
(かし)
温泉と名づけられた。
寛政の改革で知られている白河藩主
松平定信
も甲子温泉を訪れている。
くれければ湯本のほとりの寺にしばしいこひ、ももしき、はんてん着しままにていたり。
松平定信『宇下人言』
甲子温泉
「旅館大黒屋(HP)」
は
日本秘湯を守る会
会員の宿。
甲子温泉「旅館大黒屋」
阿武隈川の源流、標高900mにある一件宿。
長い階段を下りた所にお風呂がある。浴槽は広くて深い。泉質は硫酸塩泉。
脱衣所は、あってもないようなもの。
混浴だが、女の人はとても入れない。ときおり、おばさんがのぞいていく。
テレビ朝日の
秘湯ロマン
。
大正7年(1918年)の春、
大町桂月
は家族9人で甲子温泉に来遊し、20日間もの長い間滞留している。
〝もうすぐ〟〝もうすぐ〟と弱れる女子供を励ましつつ、午後5時に至りて甲子温泉に達す。
油紙背にかぶりてとぼとぼと雨に山ゆくをさな兒あわれ
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