このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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種田山頭火の句碑

このいたゞきに来て萩の花ざかり

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えびの市向江の国道268号沿いに老人福祉センターがある。

老人福祉センターに山頭火の句碑があった。


このいたゞきに来て萩の花ざかり

平成4年(1992年)9月17日、えびの市建立。

山頭火の 『行乞記』 によると、昭和5年9月17日、人吉から「八時の汽車で吉松までゆく。」さらに行乞しながら京町温泉まで辿り着き宿をとった。「……人吉から吉松までも眺望はよかつた。汽車もあえぎあえぎ登る、桔梗・藤・女郎花・萩・いろんな山の秋草が咲きこぼれてゐる、惜しいことには歩いて鑑賞することが出来なかつた。(少し脚気気味なので)」と矢岳高原のことをふり返っている。他にも

   山の水はあふれあふれて
  ・投げ出した足へ蜻蛉とまらうとする
   はてもない旅の汗くさいこと
   ありがたや熱い湯のあふるゝにまかせ

と詠み、翌日に宿した市内飯野では

  ・濡れてすゞしくはだしで歩く
  ・けふも旅のどこやらで虫がなく

の句を残した。

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