このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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種田山頭火の句碑

サクラがさいてサクラがちつて踊子踊る

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佐世保市八幡町の高台に 西方寺 (HP)という寺がある。


曹洞宗 の寺である。

西方寺仁王門

平成10年(1998年)、落成。

仁王門を入ると左手に山頭火の句碑があった。


サクラがさいてサクラがちつて踊子踊る

昭和7年(1932年)3月24日、山頭火は佐世保市街を行乞。

 三月廿四日 晴、春風がふく。

九時から三時まで市街行乞、行乞相はわるくなかつたが所得はよくなかつた。
此宿もうるさい、早く平戸から五島へわたらうと思ふ、それにしても旅はさみしいな、行乞もつらいね。
塩湯にゆつくり浸つてから二三杯かたむける、ありがたい。

  ・水が濁つて旅人をさびしうする

近来、気が滅入つてしようがないので、夜はレヴユーを観た。
花はうつくしい、踊り子はうつくしい、あゝいふものを観てゐると煩悩即菩提を感じる。

   をとことをんなとその影も踊る

   サクラがさいてサクラがちつて踊子踊る

蛙の踊、鷲の舞、さくら踊などが印象として残つた。

行乞記(二)

 昭和20年(1945年)6月、西方寺は佐世保大空襲によりすべて灰燼に帰してしまったそうだ。

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