このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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種田山頭火の句碑

けふから田植をはじめる朝月

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南砺市上川崎に「サカタニ農産」がある。

「サカタニ農産」の前に種田山頭火の句碑があった。


山頭火の8句が刻まれていたが、一部は読めなかった。

けふから田植をはじめる朝月
青田いちめんの日輪かゞやく
炎天の稗をぬく
稲の葉ずれも瑞穂の國の水の音
みんなではたらく刈田ひろひろ
飯のうまさもひとりかみしめて
最後の一粒をいただく
いただいて足りて一人の箸をおく

 昭和5年(1930年)11月6日、種田山頭火は三重町から竹田まで歩く。

・飯のうまさもひとりかみしめて

・最後の一粒を味ふ


 昭和7年(1932年)6月19日、山頭火は下関市豊浦町の川棚温泉に逗留して行乞。

けふから田植をはじめる朝月

『行乞記(三)』

 昭和9年(1934年)11月3日、山頭火は山口市小郡の其中庵で。

みんなではたらく刈田ひろひろ

『其中日記(七)』

『草木塔』には3句が収録されている。

いただいて足りて一人の箸をおく

みんなではたらく刈田ひろびろ

炎天の稗をぬく

『草木塔』

 平成2年(1990年)3月2日、サカタニ農産社長酒谷実建立。撰書岡島良平。

行乞漂泊の生涯に沈□した自由自然律の俳僧種田山頭火去世して五十年、時しもサカタニ農産は創業廿五年を迎へ酒谷実は親友稲垣恒夫の佑助により山頭火の土の名吟八句を刻み回顧の記念とする

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