このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

私の旅日記2013年

新唐崎公園〜芭蕉句碑〜

大津市下阪本に新唐崎公園がある。


「天然記念物新唐崎松」


 公園に入ると、その中央に枝ぶりの良い松が石柱に囲まれ、訪れる者を出迎えてくれるようだが、石碑には「天然記念物新唐崎松」「磯成り神社御旅所」と記されている。

 由緒書きによると、天正の頃(1573〜92)日吉大社を再建した社家祝部行丸がこの地に居住し、その際、 唐崎の松 の実生を植えて庭園の樹木とし、美しさを愛でたことに始まり、小唐崎松と称された。

 大正11年には新唐崎港が開かれ、近江八景湖上遊覧の拠点となり、今は夏季の水泳場とともに風光明媚な名勝地として賑わっている。

下阪本学区まちづくり推進協議会

新唐崎公園


公園の隅に芭蕉の句碑があった。


海は晴れて比叡降り残す五月かな

 芭蕉翁は、貞享5年(1688年)の夏5月(陰暦)に琵琶湖を訪れ、この句を作りました。

 「海」とは、広々とした琵琶湖を表しています。

 降り続いていた五月雨も湖の上はすっかり晴れわたり、はるか遠くまで見ることができるが、比叡のあたりだけはまだ降り残っていて、峰々には雨雲がかかっている。湖と山の雄大な様子が詠まれています。

大津市

  俳諧一葉集』 には「考證」として「海ははれてひえ降の寺五月かな」がある。

  『芭蕉句鑑』 に「寛文延宝之頃」として「海ハはれてひえ降の寺五月哉」がある。

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