このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
正岡子規の句碑
唐きびのからでたく湯や山の宿
静岡県田方郡函南町軽井沢の県道11号熱海函南線(熱海街道)沿いに軽井沢公民館がある。
軽井沢公民館の前に正岡子規の句碑があった。
唐きびのからでたく湯や山の宿
正岡子規 句碑建立の由来(軽井沢)
明治25年10月15日の夕暮、韮山から熱海に向かった子規はこの地に宿を求め、素朴な内にも心温まるもてなしを受けてこの句を詠んだ。因んで静岡県東海道400年祭と、子規没後百年祭が開催された平成13年、子規の誕生日10月14日に記念し、之を建立しました。
函南町文化財愛護の会
明治25年(1892年)10月31日から『日本』に四回連載された「旅の旅の旅」の一節である。
半ばおろしたる蔀の上より覗けば四五人の男女爐を圍みて餘念なく玉蜀黍の實をもぎゐしが夫婦と思しき二人互にさゝやきあひたる後こなたに向ひて旅の人はいり給へ一夜のお宿はかし申すべけれども參らすべきものとてはなしといふ。そは覺期の前なり。喰い殘りの麥飯なりとも一椀を恵み給はゞうれしかるべしとて肩の荷物を卸せば十二三の小娘來りて洗足を參らすべきまでもなし。この風呂に入り給へと勸められて其儘湯あみすれば小娘はかひがひしく玉蜀黍の殻を抱へ來りて風呂にくべなどするさまひなびたるものから中々にかし。
唐きびのからでたく湯や山の宿
正岡子規の句碑
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