このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

正岡子規の句碑


若鮎の二手になりて上りけり

板橋区を流れる石神井川沿いは俳句の散歩道。


正岡子規の句碑があった。


若鮎の二手になりて上りけり

 その昔、石神井川は魚の群れる清流であった。

 石神井川の清らかな流れの復活を待ち望む板橋区民の願いに応え「若鮎の清流におどる姿」を詠んだ子規の代表作を刻んだ碑をここに建立するものである。

財団法人 板橋区文化振興財団

子規が故郷松山の石手川で詠んだ句。石神井川で詠んだわけではない。

   石手川出合渡

若鮎の二手になりて上りけり

『寒山落木』(明治廿五年)

 碧梧桐に宛てた手紙には「若鮎の二手になりて流れけり」と記されていたが、後に「上りけり」と推敲したそうだ。

石神井川は音無川となって根岸へ流れ込む。

8代将軍吉宗が紀州の音無川から命名したことによるそうだ。

   根岸音無川

柳散り菜屑流るゝ小川哉

『寒山落木』(巻三)

明治27年(1893年)、子規の句である。

「柳散る」は、秋も深まって柳の葉が散りはじめること。

   根岸名所ノ内

下駄洗ふ音無川や五月晴

『俳句稿』(明治30年)

石神井川上流に行くと、 「板橋」 に出る。

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