このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
新年の旅日記
亀山八幡宮〜碑巡り〜
鶴 | |||||||||||||||||
お宮の池の | |||||||||||||||||
丹頂の鶴よ。 | |||||||||||||||||
おまへが見れば、 | |||||||||||||||||
世界ぢゆのものは、 | |||||||||||||||||
何もかも、網の目が | |||||||||||||||||
ついてゐよう。 | |||||||||||||||||
あんなに晴れたお空にも | |||||||||||||||||
ちひさな私のお顔にも。 | |||||||||||||||||
お宮の池の | |||||||||||||||||
丹頂の鶴が、 | |||||||||||||||||
網のなかで靜かに | |||||||||||||||||
羽をうつときに。 | |||||||||||||||||
一山むかうを | |||||||||||||||||
お汽車が行つた。 |
夏越まつり |
ぽつかりと |
ふうせん、 |
瓦斯の灯が映るよ。 |
影燈籠の |
人どほり、 |
氷屋の聲が泌みるよ。 |
しらじらと |
天の川、 |
夏越祭の夜更けよ。 |
辻を曲れば |
ふうせん、 |
星ぞらに暗いよ。 |