このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
私の旅日記
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2005年
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湖畔遊歩道
〜碑巡り〜
河口湖温泉郷
「
河口湖温泉寺
夢殿」
から湖畔遊歩道を歩いてみる。
富士ビューホテルの前の湖畔遊歩道に田中冬二「スープに浮かんだ富士」の詩碑があった。
田中冬二の詩碑
朝の食卓に近い
窓いっぱいに富士
目近く見る
富士は意外に小さい
ス−プに浮かんだ
その富士を
スプ−ンに掬ふ
昭和18年(1943年)、田中冬二が勝山のホテルに滞在した時の作品。
碑はスープ皿に浮かんだ逆さ富士の姿を表現しているそうだ。
さらに行くと、妙本寺の手前の湖畔遊歩道に谷崎潤一郎の文学碑があった。
谷崎潤一郎の文学碑
何處か日本の國でない遠い所へ来たやうな氣がしたが、それは眼に訴へる山の形や水の色が変つてゐるからと云ふよりは、むしろ觸覺覚に訴へる空氣の肌ざはりのせゐであつた。彼女は清冽な湖水の底にでもゐるやうに感じ、炭酸水を喫するやうな心持であたりの空氣を胸一杯吸つた。
昭和17年(1942年)秋、谷崎潤一郎は河口湖畔勝山に滞在し、「細雪」を執筆した。
谷崎潤一郎の文学碑の隣に木花咲耶姫命
(このはなさくやひめのみこと)
に因んで「さくや愛の鐘」があった。
今さら「愛の鐘」でもない。
小海公園へ。
河口湖
大正12年(1923年)8月5日、
与謝野寛・晶子夫妻
は河口湖を遊覧している。
川口の湖上の雨に傘させば息づまりきぬ恋のごとくに
『瑠璃光』
道の駅「かつやま」でイトリキカレーを食べた。
イトリキカレーは全国的に有名なカレーだそうだが、私はグルメではないので知らなかった。
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