このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

大君の儀、一心大切に


会津藩の家訓十五箇条、その第一条には

「一、大君の儀、一心大切に忠勤に励み、他国の例をもって自ら処るべからず。
  若し二心を懐かば、すなわち、我が子孫にあらず 面々決して従うべからず。」

と記されています。

私が疑問に思ったのはこれは何を意味するのかと言う所であります。

矛盾が生じた場合にどうするのかなと?

具体的に申しますと「大君の儀、一心大切に忠勤に励み」、この「大君」とは将軍家を指すのか、それとも将軍個人を指すのかと言う事です。

利益が相反する場合にどうすればいいのかなと?

不幸にも将軍家を滅ぼしかねないような将軍を輩出してしまった場合、
或いは将軍が将軍家を滅ぼしかねないような行動をとった場合にどうすべきなのかと。

後段で、保科家の当主の処遇に関しては「若し二心を懐かば、すなわち、我が子孫にあらず 面々決して従うべからず。」と述べている所からも興味を引くところであります。

是非土津公にその解釈を伺ってみたかったですね。


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