このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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安房峠
長野県松本市〜岐阜県高山市(R158)
2005・9・3来訪
   

安房峠、かつてそこは休日ともなると、峠の端から端まで連なる大渋滞の名所であったそうな。
何せ、上高地、安曇野、乗鞍岳といった観光地の密集地帯であり、さらに数少ない中央アルプスを貫く道ということで往来が集中してしまうのも当然といえる。
1997年12月、この問題を解決すべく建設された安房トンネルがようやく開通し、快適な通行だけではなく、冬は雪で分断されてしまう長野と岐阜の流通を、このトンネルはそれを可能にさせた。
そして、旧道となった峠道はわずかな通行があるばかりで、ひっそりと静まり返っている。

安房峠入り口です。
この手前にトンネルとの分岐の交差点があります。
トンネルは完全に高速道路規格で、125cc以下のバイクは通れません。
よって、原付の僕は必然的に、この道を通る事になります。
ちなみに有名な話かも知れませんが、トンネルの出口のすぐ側に廃された坑口があります。
取り付け工事の際、水蒸気爆発が発生し、死者4人を出す惨事がおこりました。
このため、坑口を現在の位置を変更し、完成が2年遅れる事になりました。
本来、そこに道路があるはずだった場所には、風雨にさらされて廃れていく未成の橋脚と坑口が悲しげに存在しています。
さて、話を峠道に戻しますが、こちらは現役の道ですが、だいぶ放置プレイが目立ちます。
落石ネットが破れています。
岩・倒木が、かろうじてフェンスに引っかかって止まっています。
もう一発、大きいのがきたらアウトでしょう。
まだ、れっきとした国道なんですが・・・。
  
峠を登っていく最中、時々穂高岳が目の前に姿を現します。
この時、曇りがちな天気で上の方は雲がかかって全景を望む事が出来ませんでした。
晴れてさえいれば、それはもう絶景となります。
ある程度、標高をあげると尾根づたいに道は進み、峠に至ります。
鉄塔の横にある円筒形のものは、喚起立坑と呼ばれる物で、あれの真下にトンネルが通っています。
また、写真に峠の茶屋が写っていますが、閉まっています。
なんと言うかここに写っている、三つの物が峠のシンボルみたいな感じになってます。
岐阜側に峠を抜けると、いきなり視界が開けて、強風が吹き抜けます。
一面に広がる山々は圧倒的で少し怖いぐらいでした。
晴れていれば、乗鞍岳も見えます。
このあと、道は森の中を一気に下り、平湯の温泉街に至り、トンネルを抜けた安房峠道路と合流します。
平湯大滝です。
かなりの落差があり迫力があります。
平湯の交差点のちょっと先ににあります。
実は、一月前にもこの道を通っているのですが、その時はどしゃ降りで、写真どころか通行中、土砂災害に巻き込まれないかと、不安でしょうがありませんでした。
てか、三日後、本当に崩れました。
で、ここがやっちゃった所です。
安房峠再トライの為、道路情報を調べてたら、ちょっと前に自分が通った所が土砂で埋まっているのがライブカメラに映っていました。
笑えました。


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