 | ついに現れた通行止め区間。 先ほどまでの道も十分に「国道」と言う言葉に疑問符が付くが、ここから先は更にそれを上まわる。 ここより数十ｍほど進むと、先ずはその通行止め区間のスタートを飾るモニュメントが現れる！ |
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| 「恵那市」 土砂に埋もれ、枯葉が覆いかぶさり、かろうじて、ホントかろうじて標識だけが顔出している。 錆び付きまくって文字の判別がしにくくなっているが、確かに「恵那市」と表記されている。 人通りなんて殆どないこの道に、必死に任務を全うしようとする標識に少なからず感動した。 | |
 | 更に先へ進むとなにやら開けた場所に出た。 そこには数台の廃車が放置されており、その中には見覚えのある２輪車が混じっていた |
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| スーパーカブ。 年式は古いが、今、自分自身が乗車している車両と同じものである。 どういう経緯があったか知らないが、何者かによって彼はここに置き去りにされたのだろう。 カブのオーナーとして少し寂しい気持ちになった。 この人気の無い廃道に数年、十数年と風雪に晒されているのである。 最早走る事の出来ない彼に変わりわが愛車がこの道を走破し、それを持ってこのカブの供養としたい。 | |
 | 車両墓場を去り、Ｒ４１８を前進。 明らかに路面は悪化してきいる。 ここの区間は水気を多く含んだ泥ヌタダートで、場所によってはタイヤがスピンしてしまい、降りて押していかなければならない所もある。 その泥道にくっきりと写る２本の轍。 間違いなく先日出会ったジムニ−のモノであろう。 四輪でも走破できた。 この事実は先に進むあたり、非常に心強い支えとなった |
 | 目の前に巨大な岩が現れる。 この岩、今までずっと四輪が黒瀬街道を走破するに当たり、ずっと障害になっていた物であった。 が、今現在、岩がどかされ何とかギリギリ軽車両が通れるスペースが出来ている。 以前、某巨大掲示板でこの岩をどかす計画があがったようだが失敗に終わったそうだ。 では、いったい何時の誰によって岩はどかされたのだろう？ 昨日今日やったばかりって感じじゃないのだが。 ともかく、コレが退かされていたおかげでジムニーは走破出来た訳だ。 |
 | さて、今度は泥ヌタではなくガレガレ路面が登場。 鋭く尖った石もあり、パンクさせぬよう慎重に進む。 |
 | 再び長めの橋が出現。 それなり頑丈そうな橋だが、柵もボロボロに錆びており気味が悪い。 前後の道もズタボロだし。 |
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| なんか、タイヘンな事になってきましたよ。 | |
 | 気分はジャングル探検です。 一見、歩道のふみ跡みたいですが、実は２本の轍があります。 轍の片方が木に隠れて見えなくなってます。 てか、あのジムニーこんなトコ走破したんか。 |
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| おや？ここだけ舗装が？ 違います。 ここ、コンクリ橋の上です。 植物に埋め尽くされ橋と道とそうでない部分の境目が解らなくなっています。 ちなみに自分、うっすらと見えているガードレールの外側へ向かいそうになってました。 外側は当然、崖です。 ・・・めっさ、ピンチだったやん・・・。 | |
 | 目の前いっぱいに広がるグリーンの世界。 僕の心は深いブルー。 道を外せば、やっぱりグリーンの水面へ。 そして最後は真っ暗闇の水の底。 ・・・御免蒙る。 以後、相当ナーバスな心境となり撮影する気力がなくなる。 撮ってもずっとこんな状況だが・・・。 |
 | 延々続いたジャングルが突然切れる。 そして目の前にはガードレール。 ・・・見たぞ、ここ。 |
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| やったー、恵那側崩落地点までやっとついたぞォーーー。 すでに先日２回も崩落を越えていたので、突破のコツは掴んでいる。 一気に瓦礫の上に駆け上がり難なくクリアー。 ここを越えればゴールは近い。 | |
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| 笠置ダムよ、私は帰ってきた！ 先日の無念の撤退より一夜明け、２００６年５月６日念願のR418黒瀬街道走破を無事達成した。 しかし、達成してみて感じたのはやはり昨日のジムニーは偉大だと感じた。 ４輪であの激悪区間を走破するのは相当困難だったはずだ。 それに比べれば２輪で走破するなんて楽な方だ。 あと、もう一つ感じた事。 それは、一番楽な季節に来たなって事だ。 夏場になれば更に植物が生い茂り路面なんかまったく見えないだろう。 反対に冬場になれば当然雪が積もり走破なんてまずムリ。 黒瀬街道を走破するには４月中旬〜６月初頭、１０月初頭〜１１月後半までがベターだろう。 とは言え当然通行止めの道であり、一般の道と比べたら格段に危険な道である。 安易に近づかず、それなりの準備と覚悟を持って挑むべき道であるのは確かだ。 | |
