このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください |
久慈川の脇をJR水郡線と共に右に左と蛇行する国道118号線。
とてもよく整備された幹線道路であり、車の流れも良い。
気分良くポケーッと流していたら川の向こう岸に何やらコンクリの人工物が。
たしかに対岸には水郡線が走っているが、さらにその奥に道があるっぽい。
もしや旧道では!
さっそく来た道を戻り、対岸への道の分岐点へ向かった。
こちらが旧道への分岐点。 最初通った時には単なる集落への枝道にしか見えなかった。 | |
途中までは県道320線として整備されている。 やや、細かいカーブが続くが車線が広いので気をつけて走れば対向車も問題なくさばける。 | |
県道は途中で分岐し久慈川を渡り下小川駅へ向かう。 また水郡線は反対にこちら側に渡ってきて旧道脇を走る。 しばらくすると今度は現道が旧道と鉄道を跨ぎ川の対岸へ。 | |
山間の割合開けた集落を走る。 路面は新しい舗装路なのだが、ガードレールが錆びきってこげ茶色になっている。 | |
集落を抜け山間部へ。 ガードレールだけでなく、標識もだいぶ年季が入っている。 だが、舗装はまだしっかりしている。 この道にはまだ利用価値があるということか? | |
で、その利用価値ってのがこれであろう。 山から切り出してきた木材の集積場がここにある為に、今でもここにトラックが頻繁に出入りしていると思われる。 | |
んで、木材集積場過ぎたら一気に放置プレイモード。 一応、舗装路だったらしいが、アスファルトが剥がれまくってダートと変わらん。 てか、変に舗装が残っているモンだから余計に路面が凹凸ができてタチが悪い。 川の対岸には快走路の現道。 忘れらた道の哀愁が漂う。 | |
現道から見えた落石ガード。 遠めに見た時には結構立派に見えたが、近づいてみると草ボーボーの不気味な巨大建造物。 状態は良いので今はすぐ横にある水郡線を守る方が主任務なのでは? ちなみに道の方は中央部が草なんか生えちゃって完全にダートに見えるけど、やっぱり舗装が残っている。 つーか、ここかつては国道だったのに簡易舗装しかされなかったのか? | |
さて、放置プレー気味のこの旧道だが完全には見捨てられてはいないようだ。 このとおり、鉄道との交差地点にはちゃんと踏み切りがある。 ちょうどここを通り過ぎた後、列車がやって来て人通りの無い山間に警報音が鳴り響いた。 | |
2両編成の110系気動車。 水郡線は水戸〜郡山を結ぶ非電化線。 近くに茨城の名勝地・袋田の滝があったりしてローカル線としては稼ぎがいいのか新型車両が早めに導入されたりする。 2007年度には新型気動車キハE130系が導入される。 | |
さて、相変わらず道はショボショボだが、最低限の整備はされている。 もしかしたら、レールが近いの鉄道保線の為に使われているのかも知れない。 てか、それぐらいにしか使い道が見当たらない。 そうでもなければとっくに廃道になっているだろう。 | |
川の対岸を通っていた現道が再びこちら側にわたってきたあたりから集落の中にはいる。 こちらは湯沢橋という年季のはいった古橋。 もともと路面があった場所にアスファルトを敷き詰めた為、欄干がとても低くなってしまっている。 | |
踏み切りを渡って西金駅前へ。 | |
鄙びた駅前商店街。 この後、しばらく現道に合流しそうで中々しない状況で住宅地を走る | |
1、2km走ってようやく現道と合流。 いつごろ旧道から現在の道に切り替わったか知らないが、とてもじゃないがあの道では今の交通量はさばけないだろう。 現在の整備された快適な道の裏には、多くの人が苦労して通った酷道時代の歴史がある。 物事は一歩一歩改善されていって快適な今があるのだ。 |
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