このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください


帰り道にて


さて、一見意味不明な画像。
ドアップの小汚いウェストポーチと草っぱら。

失敗写真?

いいえ、違います。
実はこの場所、例の一本橋築堤の上なんです。

自分、危うくここから落ちるトコだったんですよ。


栗子隧道を後にして、帰り路についた自分。
行きは悪夢のように手こずった倒木連発地点も下りだったお陰か、それとも要領を得たせいか
不思議とあっさり通過。
目的も達し、また体力も使い切った事もあり半ば放心状態で山を下っていた訳です。

恐らく行きの半分ぐらいの時間で大平橋まで到達。
真っ当な(少なくとも4輪が走れるぐらいの)道となる大平集落跡までもう少し。
この時点でかなり気が緩んでいたのでしょう。

そして問題の一本橋築堤までさしかかりました。
この時、ひとつ大きなミスをしていました。

行きの時、ここを通り過ぎる際ギアを加速の弱い3速にしていました。
加速が遅ければアクセルやハンドル操作を誤っても修正が効きます。
また、パワーも無いので暴走の心配もありません。

一方帰り道、ここまでギアを一速(時々2速)にしてやって来ました
理由としては1速ならばエンジンブレーキが強く利きトップスピ−ドが出ないので
急な下り坂での暴走の危険が少ないからです。

で、そのまま一本橋築堤に突っ込んでしまったのです。
これが重大な危険を招いてしまいました

一速はトップスピードは低いものの加速力が強力です。
一本橋築堤へ一歩踏み出した時、運悪く小石がリアタイヤに当たりました。
そして一速の加速力に押し出されたまま、車体は大きく崖側へ。


「やっちまった!」


ついにやってしまった。
もうその一言でした。
いつかやってしまうだろうと思っていた事をついにやってしまった。

斜面したの川まで結構な高さがあります。
転落すれば骨の一本や二本は確実でしょう。
当然、カブはオシャカ。
いや、むしろ自分自信がホトケになる可能性も大だ。

絶望的な状況に全身から血の気が引いていく。

が、その一方で
てたまるぁっっっ!!」

と、凄まじいまでの生への執念が発動していた。

両足を、これでもかっ!と言うぐらいに体重をかけバランスを崩そうとする車体を支える。
顔は恐らく物凄い形相になっていたであろう。

落ちない、きっと落ちない、落ちてなるものか!

最後の最後の土壇場ではあながち精神論もバカにできない。
そういう思いが力になったりするのだ。

ともかく、車体の体勢を戻す事ができた。。
そしてその直後に撮った物が上記画像である。
自分にとってこの画像は一つの戒めとして残したい。

『廃道に入り込めば、いつでも人は簡単に逝ける事ができる』

これを忘れた時、僕は廃道で命を落とす事になるであろう


ちなみこれから数分後、もう一つ事件が起こります。

熊が横切りました


山を決して舐めてはいけない。


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