このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

2000年の下北鉄道大畑線

2001年3月31年、本州最北端の鉄道が消えた。
下北鉄道大畑線は元々国鉄路線の一部であったが、1980年制定の国鉄再建法の名の下、
第1次特定地方交通線(分かりやすくいえば赤字路線認定)となり、廃止の危機に晒される事となった。
1985年になんとか地元バス会社「下北交通」に路線を引き取ってもらったが、
経営はその後も芳しくなく、結局一度助かったものの廃止へ道を免れる事が出来なかった。

2000年の夏、廃止まで半年と2ヶ月を切った頃の大畑駅の様子である。


片面ホームの終着駅。
あたりに乗客の姿はなく、マニア達だけが車両を取り巻いていた。
これから一つの職場を失う鉄道達から、我々はどう写っていただろう?
しかし、列車に乗ってきたマニア達は良い。
少なからず、この滅び行く路線の為にお金を落としていったのだから。
しかし、自分はどうだ?
よりによって、わざわざ関東から自転車でこの地にやって来たのである。
自分はこの路線の為に何も残していかなかったのだ。
この写真を撮っている時、そんな罪悪を感じていた。


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