このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

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国道291号線 水上側末端区間
群馬県水上町(R291)
2005・9・18来訪
   

国道291号線、またの名を清水街道と言う。
かつてこの道は、明治政府の肝煎りによって
当時の最先端技術を導入して作られた近代道路だった。
だが、最大の難所である清水峠は、
あまりに頻繁におこる崩落に
一年もしないうちにサジを投げられてしまった。
今、群馬県側から通行できるのは水上町の一ノ倉までである。
その先は登山道、そして一部は完全廃道となっている。

つい最近まで、この道には興味がなかった。
なぜなら、分断国道で通り抜け出来ないと知っていたからだ。
行き止まりということは、また来た道を戻らなければならない。
個人的に、何度も同じ景色を見るのは面白くない。
そう思ってた。
だが、少しこの道を調べてみると、この道の終わりにとんでもない景色が待っている事を知る。
普段、通り抜けできる峠道を走り回る事を目的に行動しているが、今回、あえて道の終わりの景色を見ることを目的に原チャリを走らせた。
て、言うかこの道、交通量少ない。
むしろ、対岸の川沿いを走る県道の方が車が多いぐらいだ。
国道の方は、山の上の方を通っていて、地形に沿って曲がりくねっている上に、アップダウンも激しい。
ある意味、僕好みだが。
水上からは高速のI.Cもあるため交通量もちょっとだけ増える。
また、温泉街をちょっと過ぎたあたりで県道とも合流。
水上を過ぎると平野部も少なくなってきて山が目の前に迫ってくる。
鉄道の方も ループ線 で山を一回りして高度を上げていく。
そして、土合駅を過ぎて、踏み切りを渡ると本格的に峠道になる。
また、谷川岳ロープウェイの駅を越えたあたりから完全1車線、急勾配、急カーブの酷道区間。
付け加えると、休日となると歩行者が大勢います
ちょっと気を抜くと、簡単に事故れます
けっしてスピードを上げてはいけない。
ある意味、最強の酷道ゾーンをちんたら走り、いくつかの直角カーブ曲がり続けていると、突然その景色は現れる。
一ノ倉岳
非常に申し訳ないが逆光である。
だが、ここの凄さの一部でも感じられるだろうか。
自分はいきなり現れた目の前に巨大な岩壁に恐怖感さえ感じた。
さて、ここで車道は終了である。
道は一応続いているが、先へ進むにはそれなりの装備と覚悟が必要である。
明治政府が手放したあと、100年近くまっとうに整備されなかった呪われた道。
へたに手を出すと、痛い目みる所ではなさそうだ。

 

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