このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

東急東横線 旧線


2004年1月30日、横浜高速鉄道『みなとみらい21線』の開通、直通運転開始のため
東白楽〜横浜間の地下化、横浜〜桜木町が廃止された。
よって、横浜の中心地に廃線が出現、また東白楽〜横浜旧線には大倉山随道があり、
これまた大都市に廃線随道があると言う珍しいシチュエーションが発生した。

とはいえ、余剰の土地が乏しい大都市ゆえこのまま廃線跡を放置される可能性は少なく、
この廃線が堪能できる期間は短いと思われる。

探索されたい方はお早めに。

大倉山随道の横浜側坑口。
すでに架線とレールは撤去され、路盤も削られている。
道路トンネルとして転用される可能性が高そう。


随道をでて高架橋を渡って横浜駅に向かっていた。
ご覧の通り、きれいさっぱり高架橋は撤去されている。


この道路を東横線は跨いでいた訳だが、今やその面影は無い。


横浜駅近くになってようやく高架橋が復活。
架線柱に『安全第一』の横断幕が掲げられていた。
唯でさえ大都市に廃線というのも珍しいが、
一大ターミナルが廃駅(東横線の部分だけとはいえ)になってしまうのは、今後しばらくは無いだろう。
(しかし、2012年にはまたもや東横線の渋谷〜代官山が地下化され、現渋谷駅が廃駅になる事が決定されている)



横浜駅をちょっと桜木町よりに過ぎた所。
架線だけ撤去され架線柱のみ残されている。
こういった状態がもっとも『廃線』チックでとても良い。
ちなみにすぐ横に根岸線(というか京浜東北線)が並走していて、
こちらの列車からの方が廃線の状態を確認しやすい。


旧高島町駅。
まだホームも屋根も残っている。
一回この場所を夜に通った事があるが、人通りが少なく闇夜に浮かぶ廃駅は不気味だった。


高島駅改札跡。
ここがかつて沢山の人で賑わったとは思えない程、寂しげな所だった。


高島駅よこでたたずんでいた猫。
駅が無くなろうが、人の流れが変わろうが彼(彼女?)にとっては何の関係も無い事だろう。


桜木町付近の高架下は国道16号の歩道となっていて、
その高架の端から端まで落書き(見方によってはスプレーアートとも言う)で埋め尽くされている。
ある意味、横浜の名所。


旧桜木町駅改札。
こちらも当然の事ながら封鎖されている。
後ろには巨大な横浜ランドマークタワーが聳え立つ。


みなとみらい21地区の高層ビルをバックに薄暗いホームが佇む。
みなとみらい21線の開通で横浜の街の流れが大きく変わったそうだ。
地下鉄道である同線は横浜のメイン地区へダイレクトに人々を運ぶ。
鉄道利用者にとってはこの上なく便利になった訳だが、
過去の人の流れにあわせていた商店主にとって新線開通は大打撃となった。

栄枯必衰・万物流転、人の浮き沈みをのみこんで街は移ろい変わっていく。


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