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右左口峠 旧中道往還
山梨県甲府市(県道113号線)
2006・4・30 来訪
   

甲府市街地より富士山へ向かう中道往還。
『悪路通行困難』
ある地図にはそう記載されている。
かつてこの道は自衛隊によって車道を開削されたという過去を持つ。
しかし、わずか5年で現道である右左口トンネルが開通、その後県道から国道へ昇格。
この道がメインの街道であったのは極わずかな時期だけだったのである。
確かに右左口峠へ至る道は険しく未だに路面はダート。
国道指定にするにはあまりに粗末な道だったのだろう。

そんな『険道』中道往還にやって来た訳だが、あまりに崩落等が多いため通行止めが多発。
ゲートが開いている方が珍しいと言う。
果たして今日は開いているのか・・・?

現道の国道358号線との分岐点。
行き先を示す青看板もなく、県道を現すヘキサも無く一見ただの集落道に見えてしまう。
ただ分岐のちょっと先に規制情報板があり、それのおかげで何とかここが県道であること示してくれた。
で、そこに表示されていた規制は・・・

通行止め
しかし、少しでも行ける所まで進んでみたい。
集落を抜け、山道に入る直前に現れる第一ゲート。
開いてるじゃん。
おーい、通行止めじゃないのかー。
なーんも無ければ進んじゃうよー。
しかし、ゲートの横にはこのような看板が倒れている。
「4000m先、通行止め」

・・・うーん、どうしよう。
だが逆説的に考えれば4kmは進めるってことだよな。
それに、この看板が倒れたまんまで放置されていたって事は、通行止めが解除されたばかりで規制板の表示が変えられていなかったのかも。

と、都合のいい解釈をし、前進を決定する。
道の序盤は比較的新めの舗装で走りやすい。
ここもつい最近までダートだったのかもしれない。
あと、デリネーターがしつこいぐらい設置されています。
まあ、安上がりに夜間の安全対策をしようって事なんでしょうが、よほど事が無ければ夜中この道を走る人はいないでしょう。
やがて路面はダートに。
県道というより林道を走行してる感じ。
取りあえず、ここらへんはフラットで走りやすいです。
峠が見えてきた。
確かに険しい山並みであり、わざわざ自衛隊に要請して車道を開削させたのもうなずける。
ちなみに軍隊において工兵部隊(道路や建物を建設する部隊)はエリートなんだそうな。
ぺーぺー兵士はわからないが指揮官クラスにとっては非常に旨みのある部隊である。
このように地域に要請されて道路を作ったりしてコネをつくり、政治家に立候補する時の基盤地域にしたり、当然ゼネコンとも繋がり持つ事ができ、退役後の天下り先を見つけることができる。
自衛隊ではどうだか知らないが、アメリカや欧州では最前線に行くことなく軍隊に入ったという箔がつくゆえ、エリート達のありがたい配属先として知られているのである。
(有名どころではマッカーサー将軍が工兵部隊あがり)
さて、峠道を登ってくるとこのような場所が。
普通に水が流れています。
雨が降ったからとかじゃなく常時流れているようです。
それ程深いわけじゃないので問題なく渡れます。
ただ、雨が降った日は大変な事になっているのかも。
こちらも水が流れる時があるようですが、この日はカラカラ。
峠に到着。
峠には観測用のアンテナがあり、現在この道のメインの任務がここへのアクセスである。
『中道町』の町界を表す標識があるが、今や峠南側の「上九一色村」北部と一緒に「甲府市」に組み込まれ
いまや町界でもなんでもないただの峠となっている。
平成の大合併前の姿を残す「遺物」として標識がこのまま残ってもらいたいが、
(一応)現役県道なのでむずかしいだろう。
さて、峠を下るとしよう。

恐らく、つい最近「やっちゃった」所だろう。
というか、この様子だと未だに現在進行形で崩れ続けている気がする。
ある意味、ここが一番のデンジャラスゾーン。
旧中道町側は比較的景色が開けていて走っていて楽しい。
ただし、ご覧のとおりガードレールなんてイカした物は無いので、ボーっとしていると生還なきスカイダイビングになるので注意。
特に4輪はハラハラドキドキコース間違いなし。
一方、2輪ではそれ程緊張感は味わえない。
悪路と言う程、道は荒れてはいなかった。
来た時期が良かった?
画像では分かりにくいが徐々に高度を下げ、現道が近づいてくる。
路面は舗装路に復帰し、真っ当な道になってきた。
そして、現道合流間近、ゲートは開いている。
なーんだ結局通り抜けられたじゃ・・・・。
って、閉まっとるがなーーーーーーーっ!
でも、反対側へ来れました。
どうやって?

魔法をつかいました


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