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このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください
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横須賀港の廃線
JR横須賀線はもともと旧日本海軍の要請によって建設された路線である。
軍港である横須賀に大量の物資と人員を運ぶための重要路線であったため、当時の最新の設備と車両が使用された。
現在の横須賀線は首都圏の通勤路線の一つと言った感じだが、
海上自衛隊やアメリカ軍関係者が乗り合わせている事もあり軍事色もわずかに残っている。
一方、かつて港に広がっていた鉄道網は完全に廃れてしまっており、
人通りわずかな工場地帯に赤錆びたレールが四方八方に敷かれていた。
交通量が半端では無く多い国道16号から一歩離れ、港側に出ると一気に人通りが無くなる
どこか廃れた感じのする工場地帯に、廃れたレールが延びてくる
一応、枕木もバラストも残っているが、左端はアスファルトに飲まれてしまっている。
普通、ここまでしたらレールを撤去しそうなものだが、何故かそのままで残っている。
水路を渡る鉄路。
遮断機の無い踏み切り。
道路脇に沿っている線路とは合流せず十字に交差している
JR横須賀線の田浦駅付近から延びてきた側線。
右のレールは先ほどの踏み切りへ、左の作業用車両のあるレールが道路脇のレールと合流する
作業用車両は写真で見るよりもっと傷みが激しく、長い間使われていないように感じられる。
ボロボロのポイント。
当然だがまったく動かない。
アスファルトに2本の筋があるのがお分かりになるだろうか?
つまり、線路が下に埋まっているのである。
数年前まではレールがそのまま真っ直ぐトンネルに向かっていて、
鉄道と道路の共用トンネルのようになっていた。
ちなみにトンネルを抜けた先に米軍施設があり、レールはその中へ向かっていたのだろう。
ゲートには米兵が立っており、ちょっと覗こうとしただけで物凄い勢いで睨まれた。
道路はその前を通りすぎて再び16号と合流する
横須賀駅。
現在の駅舎は昭和15年建築。
この駅には階段が一つも存在しない。
また、ホームには2番線と3番線があるだけで1番線が存在しない
恐らく戦前旧海軍専用のホームがあって、終戦後それが廃止されそのまま欠番となったのであろう。
横須賀駅の本当にすぐ横に海上自衛隊の基地がある。
また、この向かい側にアメリカ軍の港がある。
この日は両軍とも(正式には自衛隊は軍ではないが)艦艇が出払っており、港は閑散としていた。
横須賀駅前の遊歩道。
ここにも4・5年前には線路があった。
現在のアメリカ海軍基地の方に向かっていたのだと思われる。
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