このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

DDM 二階建て通勤列車

1985年登場の二階建ての通勤車両です。もともとホームの高いオランダでの使用のため、
イタリアやフランスのような扉が一階席の低い位置にあるものでなく、日本でもおなじみの台車上に扉があり、
階段で上下客室に別れるタイプです。
EL1600に牽かれる7両編成で、編成終端は運転台のついた制御客車でプッシュプル運転です。
当初はAmsterdam−Hoornなどの朝夕ラッシュ時に使用されました。現在は6両に編成を短くされ、EL1700に牽かれアムステルダム近郊に、
一部編成を外された中間車はICR客車の編成に入れられて、Maastricht−HaarlemのICに使われています。
制御客車には15両それぞれ動物(コンドル、チータ、パンダなど)が車体に描かれています。

連結面長さ 制御客車26.89m、中間車26.4m
制御客車(二等)13両<26-37 1xx-x>、中間車(二等)27両<26-37 4xx-x>、中間車(一二等合造)20両<26-37 6xx-x>、
IC用(15両)<26-37 8xx-x> <内は車体番号>
座席定員 制御客車 二階64席、一階44席
               中間車 二階64席、一階76席(平屋部分含む) または一等二階32席+二等二階36席、一等一階32席+二等一階36席     

 

まだ日の明けない冬の朝、Amsterdam中央駅でのDDM。EL1800に牽かれた6両編成です。
ラッシュ時に運転されるので、日中に編成で見ることは難しいです。

編成の機関車側の反対、客車の先頭側になります。プッシュプルで、機関車に牽かれたり押されたり。
電気連結器がないのが客車のあかし、かな。

こののちの増備車、AA-DRには車体に書かれた動物がありません。ここがアクセント。
この車はチータ(従って26-37 112-8と判別可能)ですが、このほかにコンドル、いるか、パンダなどがいます。

中間車の形態はこんな形。増備車のDD-ARと同形態です。
この車は仲間からはずれてMaarstricht−HaarlemのICに連結されています。
仲間はずれは悲しいけど、朝から晩までICでがんばっています、みたいな。

こちらは同じIC連結組ですが、編成位置が機関車次位でなく、制御客車次位のもの。
IC塗装のICR客車に挟まれた一般塗装の大型車体は目立ちます。
客車だからなのか、方向幕はついていません。(それ以前登場のICMやその後登場のDD-ARには方向幕があります)

DDMの一等室(二階部分)。電車ICMやIC客車ICRの一等車に同じですが、2-2列配置。
空調はなく、窓上の通風口を開いたり閉じたりして換気できます。
客室間の扉は手動で押して開くタイプ。

同じ二階席の二等室。座席の赤はDDMの目印(DD-ARは緑)。座席の造りはICRやICMに同じです。

車両端、連結面から見た出入り台と階段部分。上下へそれぞれ直線で階段が延びています。
DDMには広い妻面を利用していろいろな絵が描いてあります。
階段があるように描かれただまし絵は単なる階下への階段の天井にあたる部分で、3階への階段があるわけではありません。

階下への階段天井の天井裏にあたる部分には空間を利用した簡易座席があります。
客室とは扉で仕切られているので経座されているので、ちょっとした個室気分。
ただし、広いわけでなく、かつ通路側はそのまま階段部分なので、居住性がいいわけでもありません。

大きな車体に窓が上下に浮かんでいます。日本の場合と異なり、階下席の方が窓は大きいです。

欧州式の長い車両番号が客車のあかし。
ただ、他国へは行かず、あくまでオランダ国内のみでの使用です。

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