このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

ICM

ICM-3/4またはKoploperと呼ばれる、IC用電車。
分割併合の多いフローニンヘン、レーワールデン、エンシュヘーデへのIC用として登場。
ICM-3の試作7編成(4001-4007)が1977年登場、量産87編成(4011-4097)が1983-89年に、
さらにICM-4、4両編成の50編成(4201-4250)が1990年に増備されたもの。
試作の7編成は2003年度廃車。
3両編成はMc-T-Tc、4両編成はMc-M-T-Tc、ただし中間M車は0.5M。従って台車単位では2M4T、3M5Tとなる。
モータ出力312kw、チョッパ制御。最高時速160km。
車体長:先頭車27m、中間車26.5m。
オランダの電車で唯一正面貫通路を持った車。
場所的に運用範囲が北に偏り、南部のマーストリヒトやブレダで日中姿を見ることはほとんどない。
一方、アメルスフォールトでは、スキポール・ユトレヒトへのIC列車ほぼすべてにこの車が使われています。
3車体または4車体それぞれが編成で同じ4xxxの車両番号を書いています。

一時期広告電車もありましたが、最近はないようです。


レーワールデン駅にて。分割の末端で4両単独の身軽な編成。683系貫通車に似てませんか?

先頭部分を真横から。乗務員室は車体中央にあって、貫通路は右にオフセットしています。
この反対側(正面から見て右側)には乗務員室扉はありません。

中間T車です。構造は客車ICRとほぼ同じです。3両編成の中間T車はロハ合造、4両編成はロ、ハそれぞれ一両づつ。
両端車は全室ハ車です。

Mc車のパンタ台車まわり。パンタは二組あって、方向で使い分けているようです。
ちなみにこの車は1500vDC専用車で、電源によるパンタの違いはありません。
台車は詳しくないのですが、PⅢのような構造でしょうか?ブレーキディスクが光っています。
T車の台車はシュー片抱き式で、ブレーキディスクはありません。

ICMが並んで。レーワールデン駅にて。

ロ室車内。改装前のICRとほぼ同じです。ぼけているのはご勘弁を。

ハ室車内。網棚のところに送風機があるのですが、これがあんまり涼しくない。
そのうち冷房改造されるのでしょうか?

ロ室の妻面。最近落書き防止のためか、こんなちょっとした絵を書いてある車が増えました。
絵柄はいろいろ、かなりの種類があるようです。

車内に行先を出しています。分割併合の多いICMでは乗客案内のために必要。
ただ、最近の車は車内にLEDで案内をしますから、いわば古典的なものですね。

ICMの連結作業を写真に撮っています。こちらからどうぞ。

NSの車両解説に戻る

わだらんの欧州旅行記 メニューに戻る

わだらんの欧州旅行記 表紙に戻る

わだらんの鉄道自由研究 表紙に戻る

 

 




このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください